NordVPNは安全か?監査、暗号化、プライバシーレビュー
NordVPNは安全か?独立監査の結果、2018年のサーバーインシデント、パナマ管轄の分析、暗号化プロトコル、キルスイッチのテスト。
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NordVPNは安全か?
はい。NordVPNはAES-256暗号化を採用し、プライバシーに配慮したパナマの管轄下で運営されており、Deloitteによるノーログスのフル検証を含む複数の独立監査に合格しています。2018年に発生した単一のサーバーインシデントではユーザーデータは一切漏洩しませんでした。NordVPNはこれを受け、インフラ全体をRAMのみのサーバーへ移行し、セキュリティ体制を大幅に強化しました。
このページではセキュリティを詳しく解説します。サービス全体のパフォーマンスと料金については、NordVPNレビューをご覧ください。
2018年のサーバーインシデント:実際に何が起きたか
2018年3月、権限のない第三者がフィンランドの単一のNordVPNサーバーにアクセスしました。攻撃者は、データセンタープロバイダーが有効にしたままにしていたリモート管理ツールを悪用しました。このツールはNordVPNがインストールしたものではありません。データセンターがNordVPNへの通知なしにインストールしたものでした。
攻撃者はサーバー自体へのアクセスを得ましたが、ユーザーの認証情報、閲覧活動、アカウント情報へのアクセスは得られませんでした。NordVPNのノーログスポリシーにより、サーバーにはアクティビティログが存在しなかったため、盗まれるものがありませんでした。
NordVPNは内部監査中に不正アクセスを発見し、2019年10月に公開しました。この遅延は批判を招きました。同社はその問題を認め、インフラの大規模な変更を推進するきっかけとして活用しました。
NordVPNの対応
NordVPNはフィンランドのデータセンターとの契約を即時終了しました。その後、同社は3つの主要な取り組みを開始しました。
RAMのみのサーバーへの移行。 NordVPNはネットワーク全体をディスクレス(RAMのみ)サーバーへ移行しました。これらのサーバーはデータを永続的に保存できません。再起動するたびにすべてが消去されます。サーバーを物理的に押収されても、有用な情報は何も得られません。
バグバウンティプログラム。 NordVPNはHackerOneと提携し、独立したセキュリティ研究者が継続的にシステムを調査できるようにしました。研究者は攻撃者より先に脆弱性を発見することで報酬を得られます。
独立監査プログラム。 NordVPNは定期的なサードパーティのセキュリティ監査を実施することを約束しました。これにより、一度限りの保証ではなく、継続的な外部からの説明責任が生まれました。
2018年のインシデントは数千台あるサーバーのうちの1台に影響しただけでした。ユーザーデータは流出しませんでした。しかしNordVPNはこれを、インフラをゼロから再構築する理由として捉えました。その対応こそが、インシデント自体より重要です。
NordVPN監査の履歴
検証のない信頼の主張は意味をなしません。NordVPNは信頼性の高いサイバーセキュリティ企業による複数の独立監査を受けています。
VerSprite アプリケーションセキュリティ監査
VerSpriteはNordVPNのアプリケーションのセキュリティ評価を実施しました。監査ではVPNクライアントの脆弱性、コードの弱点、潜在的な攻撃ベクターを検査しました。VerSpriteは複雑なソフトウェアに典型的な問題を発見しました。NordVPNはそれらを修正しました。このプロセスにより、継続的なアプリケーションセキュリティテストの基準が確立されました。
Cure53 インフラストラクチャ評価
ベルリンに拠点を置くセキュリティ企業Cure53[1]がインフラレベルの監査を実施しました。チームはNordVPNのサーバー構成、ネットワークアーキテクチャ、バックエンドシステムを調査しました。Cure53は改善点を特定し、コアインフラが安全に運用されていることを確認しました。NordVPNは結果を公開しました。
Deloitte ノーログス検証(2022年)
この監査はプライバシーを重視するユーザーにとって最も重要です。Big Four会計事務所の一つであるDeloitteが、NordVPNのノーログスの主張について全面的な検査を実施しました。Deloitteはサーバー構成を検査し、技術的な管理策をレビューし、スタッフへのインタビューを行いました。NordVPNはDeloitteの監査結果[2]を公開しました。
結論:NordVPNのサーバーインフラはノーログスポリシーに沿って運用されています。同社は接続タイムスタンプ、セッション時間、IPアドレス、閲覧データ、帯域幅使用量を保存していません。
継続的な透明性
NordVPNは政府からのデータリクエストを詳述した透明性レポート[3]を定期的に公開しています。これらのレポートでは一貫して同じ結果が示されています:NordVPNには提供できるデータがありません。レポートには削除リクエスト、ウォーラントカナリーの状況、国家安全保障書簡に関する情報も含まれています。
パナマの管轄がユーザーのプライバシーを守る
NordVPNの親会社Tefincom S.A.はパナマの法律の下で運営されています。これには3つの具体的な理由があります。
データ保持義務なし。 パナマにはVPNプロバイダーにユーザーのアクティビティや接続データの保存を義務付ける法律がありません。欧州や北米の多くの国では6〜24か月の保持期間が義務付けられています。パナマにはそのような義務はありません。
情報共有同盟の外。 パナマはFive Eyes、Nine Eyes、Fourteen Eyesの監視協定の外にあります。これらの同盟は加盟国間でインテリジェンスデータを共有しています。米国、英国、カナダ、オーストラリアに拠点を置くVPNは、強制的な情報開示に直面する可能性があります。NordVPNにはその心配がありません。
データリクエストへの実際的な影響。 外国の法執行機関は、自国の法体系を通じてパナマの企業に記録の提出を強制することができません。パナマの裁判所を通じて手続きを取る必要があります。それでも、NordVPNには提出すべきログがありません。この管轄は技術的な障壁に加えて構造的な障壁を追加しています。
AES-256暗号化とプロトコルオプション
NordVPNはすべてのトラフィックをAES-256で暗号化します。これは米国政府が機密情報に使用しているのと同じ暗号化標準です。現在知られている攻撃では、AES-256を実用的な時間内にブルートフォースすることはできません。現在の計算能力では数十億年かかると推定されています。
NordLynxプロトコル
NordLynxはNordVPNのデフォルトプロトコルです。WireGuardをベースに構築されており、約4,000行のコードベースを通じて高速なスピードを実現します。WireGuard単体にはプライバシー上の制限があります:サーバーに静的IPアドレスを保存する必要があります。
NordVPNはダブルNAT(ネットワークアドレス変換)システムでこの問題を解決しました。ダブルNATは各セッションに動的なインターフェースアドレスを割り当てます。セッションが終了するとアドレスが消滅します。これにより、WireGuardのスピードの利点を維持しながら、プライバシー上のトレードオフを回避できます。
パフォーマンスベンチマークでは、NordLynxはギガビット接続で730 Mbps以上を達成しています。レイテンシも低く抑えられています。このプロトコルはストリーミング、ゲーム、大容量ダウンロードでもボトルネックを生じません。
OpenVPN
OpenVPNは実績のあるプロトコルを好むユーザーに引き続き利用可能です。TCPとUDPの両方で動作します。TCPは制限的なネットワークでの信頼性を提供します。UDPは一般的な使用でより高速なスピードを提供します。OpenVPNのオープンソースコードベースは、20年以上にわたってセキュリティコミュニティによって広く監査されています。
IKEv2/IPsec
IKEv2/IPsecはモバイルデバイスで優れたパフォーマンスを発揮します。Wi-Fiとモバイルネットワークを切り替える際に素早く再接続します。NordVPNはこれをAES-256暗号化と組み合わせています。このプロトコルはネットワークを頻繁に切り替えるユーザーに適しています。
キルスイッチが接続切断時のデータ漏洩を防止
VPN接続は切断されることがあります。その際、保護されていないトラフィックがISPに漏洩する可能性があります。NordVPNのキルスイッチはこれを防ぎます。
キルスイッチはVPN接続を継続的に監視します。トンネルが切断されると、即座にすべてのインターネットトラフィックをブロックします。VPNが再接続されるまで、デバイスからデータは送信されません。NordVPNは2種類のキルスイッチモードを提供しています:
アプリレベルのキルスイッチ。 VPNが切断された際に特定のアプリケーションのインターネットアクセスをブロックします。他のアプリは通常通り動作し続けます。
システムレベルのキルスイッチ。 デバイス全体のすべてのインターネットトラフィックをブロックします。VPNなしでは何も通信できません。プライバシーが重要なタスクにはこちらがより安全なオプションです。
DNSリーク保護でクエリを非公開に保つ
DNSリクエストはドメイン名をIPアドレスに変換します。保護がない場合、VPNに接続中でもISPにリクエストが漏洩する可能性があります。NordVPNはすべてのDNSクエリを独自の暗号化DNSサーバー経由でルーティングします。
これにより、ISPがアクセスしているウェブサイトを確認できなくなります。また、サードパーティのDNSプロバイダーが閲覧パターンを記録することも防ぎます。独立したDNSリークテストでは、NordVPNの保護が宣伝通りに機能することが一貫して確認されています。
Threat Protectionがマルウェアとトラッカーをブロック
Threat Protectionはネットワークレベルで動作します。既知の悪意あるドメインがロードされる前にブロックします。URLからトラッキングパラメーターを除去します。マルウェアのダウンロードを識別して阻止します。
Threat ProtectionはVPNサーバーに接続していない場合でも動作します。対応プラットフォームでは独立したセキュリティレイヤーとして機能します。独立したセキュリティ機関であるAV-TESTがThreat Protectionのマルウェアブロック能力を認定しています。
この機能はダウンロード中にファイルをスキャンします。絶えず更新される脅威データベースに対してURLをチェックします。マルウェアの配布経路となることが多い侵入的な広告をブロックします。
ソース
よくある質問
NordVPNは実際に安全に使用できますか?
はい。NordVPNはAES-256で通信を暗号化し、パナマの法的枠組みで運営されており、VerSprite、Cure53、Deloitteの2022年ノーログス検証による独立監査に合格しています。唯一のセキュリティインシデントであるフィンランドの2018年単一サーバー侵害では、ログが存在しなかったため、ユーザー認証情報または閲覧データは一切漏洩しませんでした。
NordVPNの2018年侵害で正確に何が起きたのか、そして今懸念する必要があるか?
攻撃者はフィンランドのデータセンターが無断で有効にしたリモート管理ツールを悪用して、数千台中1台のサーバーにアクセスしました。そのサーバーにはユーザー認証情報、閲覧ログ、またはアカウントデータが含まれていませんでした。NordVPNは2019年10月に公開してから、ネットワーク全体をRAMのみのサーバーに移行し、HackerOneバグバウンティを追加し、定期的なサードパーティ監査への取り組みを約束しました。
どの独立企業がNordVPNのセキュリティとノーログス主張を監査しましたか?
これまで3社です。VerSpriteはNordVPNのアプリケーションをコード脆弱性と攻撃ベクターについて評価し、Cure53はサーバー構成とバックエンドインフラを監査し、Deloitteは2022年の包括的なノーログス検証を実施して、NordVPNが接続タイムスタンプ、IPアドレス、セッション期間、帯域幅データを保存していないことを確認しました。すべての結果はNordVPNのサイトに公開されています。
NordVPNがパナマから運営されている理由と、その管轄が実際に何を保護するのか?
NordVPNの親会社Tefincom S.A.はパナマに拠点を置いています。これは、パナマが強制的なデータ保持法を持たず、Five Eyes、Nine Eyes、Fourteen Eyesの情報共有同盟外にあるためです。外国の法執行機関はパナマの裁判所を通じて記録を提出するよう請求する必要があり、その後もNordVPNのDeloitte検証済みノーログスポリシーに従って提出するログがありません。
NordVPNはどの暗号化を使用し、現実的に破ることができるのか?
NordVPNはすべてのプロトコルでAES-256を使用しています。これは米国政府が機密情報に適用する標準と同じです。AES-256をブルートフォースできる既知の方法は実用的な時間枠内にはありません。現在の計算能力でも、ブルートフォース試行は数十億年かかると推定され、現在のテクノロジーではこの暗号化は実質的に破られません。
NordLynxとは何か、WireGuardの主なプライバシー欠陥をどう修正するのか?
NordLynxはNordVPNのデフォルトプロトコルで、スピードのためにWireGuardの限定的なコードベースに基づいて構築されていますが、WireGuardの核となる弱点を修正するために改良されています:サーバー上に1ユーザー当たり静的IPアドレスを保存する必要があります。NordVPNのダブルNATシステムは各セッションに一時アドレスを割り当て、切断時に消滅するため、永続的な識別子を残さずにWireGuardのパフォーマンスを実現します。
NordVPNのキルスイッチは接続が落ちた場合のデータ漏洩をどのように実際に止めるのか?
NordVPNのキルスイッチはVPNトンネルを継続的に監視し、接続が落ちた瞬間すべてのインターネット通信をブロックするため、保護されていない通信が行われることなく接続が復帰するまでデバイスから何も送信されません。選択したアプリケーションのみをブロックするアプリレベルモードと、すべてのデバイス通信をブロックするシステムレベルモード(財務データ処理などプライバシー重視セッションのより厳密なオプション)を提供しています。
NordVPNはISPに閲覧を露出させるDNS漏洩から保護していますか?
はい。NordVPNはすべてのDNSクエリをデフォルトのISPリゾルバーではなく独自の暗号化DNSサーバーを経由でルーティングし、プロバイダーまたはサードパーティDNSサービスがアクセスしたサイトを記録することを防ぎます。NordVPNのセキュリティドキュメントで参照されている独立したDNSリークテストでは、テスト中に漏洩が検出されず、この保護が宣伝通りに機能することを確認しています。
NordVPNのThreat Protectionは何をブロックし、VPN接続なしで動作しますか?
Threat Protectionは既知の悪意あるドメインをロード前にブロックし、URLからトラッキングパラメーターを削除し、ダウンロードされたファイルをマルウェアについてスキャンするすべてをネットワークレベルで実行します。VPNサーバーに接続していない場合でも、対応プラットフォームではスタンドアロンセキュリティレイヤーとして機能します。独立したセキュリティ機関AV-TESTがマルウェアブロック能力を認定しています。
NordVPNのセキュリティはExpressVPNとProtonVPNと同じ価格でどう比較されるか?
3つすべて同様の価格ポイントから開始し(NordVPNとExpressVPNは月$3.49から、ProtonVPNは月$2.49から)、30日間の返金保証を保有していますが、監査の深さは異なります。NordVPNのDeloitteノーログス検証とCure53インフラ監査はExpressVPNのPwCおよびCure53監査およびスイス管轄下ProtonVPNのSecuritum監査と並びます。NordVPNは独立ラボから集約されたSpeed Labで22中#1位にランク付けされ、ExpressVPNは#8位、ProtonVPNは#12位です。
コミットする前にNordVPNのセキュリティ主張をリスク無しでテストする方法はありますか?
はい。NordVPNはすべてのプランを30日間の返金保証で補償し、キルスイッチ、DNSリーク保護、Threat Protectionを自分でテストしてから判断する完全な1か月を与えます。その期間内にNordVPNのセキュリティ機能が精査に耐えない場合は、長期的なコミットメントなしで払い戻しをリクエストできます。
1つのNordVPNアカウント下で複数デバイスを保護することはプライバシー保護を弱めますか?
いいえ。単一のNordVPNアカウントは10台の同時デバイス接続に対応し、各接続は同じAES-256暗号化、キルスイッチ、DNSリーク保護を独立して実行します。デバイスを追加してもセキュリティは希釈されません。NordVPNのノーログスポリシーは2022年にDeloitteによる検証済みで、デバイス数でリスクをスケール化するのではなく、接続された全デバイスに統一して適用されるためです。
NordVPNのキルスイッチが実際に私を保護していることを確認するにはどうしたらよいですか?
NordVPNサーバーに接続してから、セッション中にWi-Fiを無理に切断するか、イーサネットを抜いて接続を強制的に落としてください。機能しているキルスイッチは保護されていない接続にフォールバックするのではなく、すべてのインターネット通信を瞬時にカットします。NordVPNのシステムレベルキルスイッチはすべてのデバイス通信をブロックし、アプリレベルバージョンは選択されたアプリのみを制限するため、依存する予定のモードをテストしてください。
NordVPNの2018年スタイルサーバーインシデントの繰り返しについて心配している場合はどうしたらよいですか?
アクション自体はほとんど不要です。NordVPNの対応は根本原因に対処したためです:ネットワーク全体をRAMのみのサーバーに移行して、再起動するたびすべてを消去し、継続的な脆弱性テストのためHackerOneバグバウンティを追加し、定期的なサードパーティ監査に取り組みました。懸念がある場合は、公開されたNordVPNの透明性レポートをチェックしてください。提供するデータがないことを示しています。